ショートショートの神様・星新一に魅せられて
子供の頃、私は星新一が大好きでした。特にショートショート。彼は「ショートショートの神様」と呼ばれるほど、この分野で不動の存在ですよね。学校の図書館にあった本は、ほとんど読んだと思います。
起承転結の見事さに、いつも驚かされました。「どうしてこんなアイデアが浮かぶんだろう?」と不思議で仕方なかった。そして必ず素晴らしいオチがある。読み終えると、ちょっと得をしたような気分になれたものです。
以前、テレビで星新一の特集を見た記憶があります。なんと、彼は1001話もの作品を書いたそうです。信じられない数ですよね。頭脳明晰で東京大学を卒業し、しかも製薬会社を作るほどのお金持ちの家に生まれたという恵まれた環境。まさに才能と環境に神様から愛された人だなと思います。
そんな彼だからこそ、あの作品の数々を書けたのでしょう。あんなに読んだはずなのに、今ではどのお話もはっきり覚えていないのが残念。でも、きっとどこかでSF的な発想の影響を受けて、今でも「風の時代」や「宇宙の意思」「地球の次元上昇」なんて話を楽しめている自分がいます。
星新一さんの言葉に、こんなものがあります。
「自分の1日を、そして一生を、人間という立派な厳かな生命現象にふさわしい生き方で、足取り確かに輝かしく生きなければならない。」
「できるだけ多くのものを内に秘め、一方、口数は少なく、軽々しい判断をしない。その修行が気品というものを作り上げる。」
そして、
「とにかく、あの人と会話をすれば、何か楽しい時を過ごせる。利口になった気分になれる、そう思ってもらいたい。つまりそれは小説を書く心構えでもある。」
生き様まで本当に素晴らしい人だったんだと感じます。
これから、もう一度、一つ一つ読み返してみようと思います。きっと、あの頃とは違う視点で楽しめるはずです。
