レモンユーカリのように

庭のレモンユーカリの木に、ふと目を留めた。
その幹に、上から下までまっすぐに走るヒビ。まるで古い皮を脱ぎ捨てるかのように、左右に分かれていた。
中から現れた幹は、薄緑色の、とても清らかな色をしていて、思わず見惚れてしまった。
またひと回り、大きくなろうとしているのだ。
去年よりも確実にたくましく、堂々と。
古いものを脱ぎ捨てて、新しい姿へと生まれ変わっていくその様子は、まるで成長そのものだ。一皮剥けるとはこのことねと納得。
レモンユーカリの成長速度は、本当に見事だ。
私も、そんなふうに成長できたらと、羨ましく思う。
初めのころは細くて、見るからにか弱そうなのに、強風にも柔らかくしなやかに耐える。
やがて幹を太らせていき、今度は風にもびくともしない、芯のある強さを身につけていく。
それでも枝葉は細く、優雅に揺れ、風が吹くと、ほのかに香るレモンの香りが漂ってくる。
「ここに居ますよ」と、ささやくような存在感。
決して派手ではないけれど、上品で、控えめで、それでいて芯のある佇まい。
やはり私も、そんなふうに静かに、しなやかに、けれど確かに――
自分なりの成長を重ねていけたらいいなと思った。